国际観光における中日交流の现状と课题目 次序论第1章 中日観光交流の背景と现状第1节 中国における国际観光客の定义第2节 新中国成立后、中日観光交流の展开第2章 访日中国人観光客受け入れの现状第1节 中国観光のアウトバウンド市场の动向第2节 中国人の日本旅行第3章 访中日本人観光客受け入れの现状第1节 日本観光业におけるアウトバウンドとインバウンドの不均衡第2节 日本人の中国旅行第3节 2008 年北京五轮と2010 年上海万博第4章 国际観光おける中日観光交流第1节 中日観光交流の実例第2节 访日修学旅行における若者交流第3 节 中日観光交流の问题点第5章 中日観光交流における将来への提言结论参考文献研究のテーマ「国际観光における中日交流の现状と课题」研究の方法まず、新中国成立后、中日観光交流の歴史と背景を述べる。それから、中国観光のアウトバウンド、インバウンドの実态と日本観光のアウトバウンド、インバウンドの実态などを把握し、中国のアウトバウンド志向と日本のインバウンド振兴により、中日観光交流の繋がりがより一层结び深くなりつつあるという现状を明らかにする。そして、両国间に観光交流の実例を挙げて、交流の特徴、结果、感想及び问题点などを述べる。また、问题点の成因を分析し、解决策と今后の提言を述べる。役に立つ资料を手に入れるために、観光に関连する书籍、雑志、先行论文などの文献を参考にする上、中日観光関连するホームページも调べ、最新のデータを収集、分析し、古い资料を更新する。论文の构成本论文は、序论、第 1 章から第5 章、结论の顺に构成している。序论21 世纪は観光ビジネスが花形产业の一つであるといわれている。先进诸国であれ発展途上国であれ、観光はその発展形态に违いはあるものの、世界各国に共通して一层盛んになっている。観光振兴や観光交流は、世界各国において地域振兴のための重要な柱の一つとなっている。中日両国にとって、今后、中国のアウトバウンド志向と日本のインバウンド振兴により、中日観光交流の繋がりがより一层深くなるであろう。そこで、本论文では、両国の国际観光业の现状、その中での中日観光交流の现状に着目し、今后、両国の観光业がさらなる発展を遂げるために、取り组むべき课题を见出すことを目的とする。第1章 中日観光交流の背景と现状1949 年中华人民共和国の成立から1972 年国交回复までの20 数年间、中国と日本の国交は正常化されなかったとはいえ、両国间の民间レベルの交流は完全迹绝えることがなかった。この时代の交流は、“友好动机による観光行动”というもので、日本からは数多くの民间友好団体、个人、民间経済関系者、また少数の政府官庁の非公开访问団が中国を访れた。1972 年の国交正常化を机に、中日両国の観光交流は新たな段阶を迎えることとなる。それ以后、一般観光客が交流の担い手として前面的に登场するようになり、観光による交流拡大の时代となった。中国を访れる日本人観光客の性别・年齢・职业等の构成は、年を追って多様化の様相を呈し、観光形态も団体型に加えて个人旅行が増加し、観光需要の多様化がみられるようになっている。第2章 访日中国人観光客受け入れの现状中国と日本は昔から「一衣帯水」とよばれてきた隣国であり、文化的にも深い関系にあるため、中国の国际観光业の振兴は日本人の来访を除いて语ることができない。これに対し、访日中国人旅行者数は、1994 年から坚调に推移、1999~2002 年は、4 年连続して対前年比2ケタ増となった。2005 年、中国からの访日旅行者数は、约65 万人であり、访问先别ではロシア、ベトナム、韩国、タイに次いで第5 位(香港、マカオは除く)である。2006 年、访日中国人旅行者数は、さらに81 万人に达し、访日客全体に占める割合は11%であった。今后は中国のアウトバウンド志向と日本のインバウンド振兴により、中日観光交流の繋がりがより一层深くなるであろうと述べる。第3章 访中日本人観光客受け入れの现状日本人の渡航先は1998 年以降、アジア志向が顕著になった。2002 年は、太平洋路线が缩小された反面、成田空港暂定滑走路の供用开始に伴う短距离路线の充実化により、アジア地域へのアクセスが供给面で强化された。その结果、米国への日本人访问者数の减少と、中国への日本人访问者数の増加が特に顕著に现れた。そして、同年は、「日中国交正常化30 周年」という大きな节目の年にあたり、それを记念して両国间で「中日交流年」が制定され、中国国家観光局は日本の国土交通省および観光関连企业と大规模な観光キャンペーンを行った。2003 年は、3 月にイラク戦争が爆発し、また、东アジア地域を中心に重症急性呼吸器症候群(SARS)が感染拡大したため、2003 年日本人海外旅行者数は、前年比减の1,330 万人と大幅に减少した。中国は 05 年4 月の各地での反日デモ以降、中国に対するイメージ悪化により、6 年3 月まで、访中旅行者が减少していたが、4 月以降は回复した。中国への旅行需要増に伴い、中日间の航空输送力が相次いて増强されたのも、追い风となった。この章では、日本人访中旅行の未来と世界から热い注目を浴びている中国観光の魅力を検讨する。5第4章 国际観光おける中日観光交流1973 年から、现在まで、国际観光における中日両国间に、様々な分野で交流する実例を挙げ、访日修学旅行における、若者交流を主として述べる。そして、両国参加者の感想と提言、および交流结果など、资料を収集し、中日観光交流の现状と问题点を検讨する。第5章 中日観光交流における将来への提言中日両国は一衣帯水の近隣で、日本は中国を访问する観光客数が最大の国の一つであり、同时に、日本国际旅行市场に占める中国の地位は、ますます重要になっている。中日両国が各方面において交流と协力を强化し、理解を促进することは、中日観光产业の共同発展の促进において重要な意义を持っている。21 世纪の中日両国にとって、観光业の発展には、互いの存在が欠かせないものとなる。そのためには市民レベルの自然体の交流を通じ、お互いを知り、そして相互理解と信頼関系を构筑していくことが必要で、中でも素直で柔软な発想のできる青少年时代の交流が极めて効果があり、积极的に推进していくべきだと提言する。结论周知のように、中国は社会主义体制の下にあるが、早くから日本との観光交流が始まった。また、多くの日本人が、中国観光に访れている。一方では、中国人の日本への観光旅行は、自国の要因、受け入れ国の制限要因などがあり、完全に自由化されたという段阶に入っていない。そのため、中国人の日本への観光访问者は、比较的に少なく、その意味では、「一方通行」の交流であるのが现状である。しかし、最近では、中国人の団体としての日本への観光访问が大幅に缓和され、今后、中国と日本の间には「双方向的」の観光交流が生まれることが期待される。21 世纪は、観光という视点から见た场合、人类の大交流の时代だと言えるだろう。これは世界観光机関の予测によるものである。この机関の発表では、2020年には、すなわち13 年后には、世界の観光人口が约16 亿に达すると予测されている。これは、现在の世界総人口の実に4分の1に相当する。また、予测では、2020 年には、东アジア・太平洋を访れる観光者の数は约4 亿3,800 万人で、世界第2位になる。中国と日本は、アジアの大国であり、中日友好関系は両国政府、人民にとって、极めて重要なだけではなく、広くアジア、世界にとっても重要なことである。観光大国を目指す中日両国は、観光による双方向の交流拡大と相互理解の増进は、両国人民に利益をもたらし、そして、互いに协力し合って诸问题の早期解决を実现するため、観光交流促进を积极的に进めるべきである。両国の间には、小さな困难があるが、长い目で、観光交流の拡大を考えなければならない。それは同时に、両国が共に位置するアジア地域の平和に贡献することとなるであろう。参考文献徳久 球雄 编著 『环太平洋地域における国际観光』(嵯峨野书院)1995 年11 月戸崎 肇 著 『旅行产业の文化経済学』(芙蓉书房出版) 2001 年 11 月山村 顺次 著 『観光地域论』 (古今书院) 1990 年 2 月国际観光振兴会编著 『世界と日本の国际観光交流の动向』(国际観光サービスセンター)2001 年 1 月日本交通公社 编 『観光ビジネスの手引き』(东洋経済新报社)1992 年 10 月淡野 明彦 著 『観光地域の形成と现代的课题』(古今书院)1998 年2 月冈野 英伸 著 『観光学论考』(株式会社アートデイズ)2004 年6 月総合観光学会 编 『観光の新たな潮流』(同文馆出版株式会社)2003 年11 月中部の観光を考える百人委员会事务局编 『中部の観光を考える』(交通新闻社)2001 年7 月王 文亮 著 『中国観光业详说』(日本侨报社)2001 年10 月王 文亮 著 『中国のWTO 加盟と国际観光业』(日本侨报社)2002 年8 月赵 长华 主编 『旅游概论』(旅游教育出版社) 2000 年7 月安村 克己 「国际観光の発展と観光研究体制の成立」、『北见大学论集』第22 巻第1号、1999 年6 月小岛 侑夫 著 『よく分かる旅行业界』 日本実业出版社 2002 年4 月国际観光进行机构(JNTO) 国际観光白书2003 年版国际観光进行机构(JNTO) 国际観光白书2004/2005 年版国际観光进行机构(JNTO) 国际観光白书2006 年版国际観光振兴机构(JNTO) 「日本访日教育旅行検讨会报告书」 2005 年9 月