沙漠と沙漠化 オルドス高原は私のホームページ「オルドスの绿化」のページを见ていただければおわかりの通り游牧民の游牧の场所だった訳です。黄河が北上して东に流れている所に包头(パオトウ)とフフホトいう都市があります。その北侧に大青山(阴山山脉)という山脉があります。その北侧には现在でも大草原が広がっております。さらに北に向かっていくとモンゴル国に到ります。オルドス高原もかっては臭柏という日本のハイマツに似た木が大地を覆い、そこで涵养された水によって沙漠性草原が広がり、いたる所に无数の水たまり(タンチ)や湖や小川があったと推察されています。3度にわたる汉民族の移住やモンゴル民族の定住化政策、とくに新中国成立后の大规模な汉民族の入植、モンゴル民族を人民公社に编入するなど定住化政策のを强行し游牧の场から农耕の场に変わっていったと推察されます。その结果表土が流され(水土流出)元々あった移动沙漠が出现したと考えられています。ちょうどアフリカのサヘル地方の沙漠化と似ていると思われます。 また黄土高原(大同市)は同じく私のホームページ「黄土高原の绿化」のページを见ていただければおわかりだと思いますが4世纪末に北魏の都がおかれ云岗の石窟が筑かれるほど豊かな森林があったと思われます。また悬空寺や大同の隣の応悬木塔が象徴するようにかなりの割合の森林があったと思われます。大同は5世纪末には人口が百万人に达するような世界最大の大都会でした。そのための食粮生产のための森林破壊と耕地の造成、炼瓦焼成のや金属精錬のための森林伐采、放牧、また汉民族と游牧民の度重なる戦祸などが森林を消灭させたために表土が流され今日のような黄土高原に変わっていったと思われます。 今まで见てきたとおり、降水量绝対量が少ないため植物が生育できない土地が沙漠であり、本来植生があった土地が何らかの原因(自然的要因约10%、人为的要因约90%)で沙漠と同じような状态になったものを沙漠化といいます。人为的要因1万年前の地球の人口は500万人程度であったと思われます。キリストが生まれた2000年前は3亿人、10亿人になるには1800年かかりました。それから130年で20亿人になり、30年后には30亿人、さらに14年后には40亿人1987年には50亿人を越え、现在は60亿人を越えていると思われます。特に発展途上国の人口増加が著しく先进国との人口比は1950年には1:2であったものが2000年には1:4になったと推定されます。 2 なぜ沙漠化するか中国でも都市部は一人っ子政策が行われ、人口の爆発的な増加は抑えられましたが少数民族や农村では缓い规制しかありませんでした。特に农家では迹継ぎである男子が产まれるまでは子供を产み、その子が先祖の墓を守という习惯があります。5 沙漠化を防止するために 沙漠化が「表土を失って土地の生产力を失うこと」であるならば、沙漠を防止するためには「表土を再生させる」ことしか无いと思う。上记のように沙漠化の原因は复雑である。①温暖化防止自然的な要因はどうしようも无いかと考えがちであるが、温暖化の影响は确実に黄土高原に出ている。降水パターンが変化し、降るときはまるで豪雨のように降り、降らないときには全く降らなくなっている。今年も静冈して时间雨量110㎜を超す雨がありましたが,2003年8月の、GEN事务局长の高见さんからの「黄土高原便り」によりますと1937年以来の豪雨があったそうです。せっかく作った「カササギの森」の贮水槽もポンプも流されていったそうです。温暖化は真っ先に生态系の脆弱な部分に被害を与えているといえると思います。そのためには二酸化炭素の排出量を减らし、省エネルギーにつとめるのも沙漠化防止につながると思います。)生ゴミは畑で有机肥料に変えています。(焼却のためには多量の重油を使用しますので…)②植林 现在中国の三北防护林计画「绿の长城计画」で植えられている树种は极端に少ない。ポプラ、ヤナギ、アブラマツ、モンゴリマツ(樟子松)、コノテガシワなどである。中国の官僚の指导の下、移动砂丘に大面积にポプラを植えたり、地下水位の低いところにポプラや旱柳(カンリュウ)を植えて、ポプラは小老树化してしまい、旱柳は全灭してしまった。黄土高原でも1950年代に大面积に植えられて全国的なモデルとなった成长に伴って水分要求量が増え、水分竞合の结果负けた株の主干が枯れ、侧枝が伸びてそれが成长しといったことを缲り返し、小さな老人のような小老树となった例もある。いずれにしてもその土地の土壌条件、水分条件、経済的要求などにあった木を植える。その木が雨が直接大地に当たるのを防ぎ、树干流となって大地にしみこむ。そうすることによって降った雨の多くを大地に还元できる。枯れ叶が腐植となり粘土鉱物をくっつける接着剤としての働きをして表土ができる。また腐叶土の草は空隙率が高いため雨を贮え、地下水を涵养するようになる。木が成长すれば下枝を薪炭材として使用も可能になり条件の良いところならばアンズは5~6年で、ポプラなら10年で、マツなら20年くらいで経済的な効果をもたらすでしう。